フロー(flow)な私にしてくれ

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愛犬の火葬🥺 2023年3月27日(月曜日)

 

3月20日(月曜日)。次女、長女、長男の順で帰郷した。愛犬との生活は長女は2年間、次女は11年間、長男は帰郷する時だけだった(長男が大学入学後に愛犬を飼い始めたので) 愛犬に対する思いは一緒に生活した年数で判断は出来ない。次女はもちろんだが長男が亡骸を見たがらなかったのは意外だった。気持ちの整理がつかないのだろう。

 

愛犬の最期の様子を子供達それぞれに私と妻が説明した。その度に悲しみが込み上げてくるのだった。そうしているうちにインターホンが鳴った。玄関に出てみると大きな花籠が見えた。世話になっていたペットショップの店主から愛犬への贈り物の花籠だった。

 

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すぐに妻がお礼の電話をかけた。ペットショップの店主と会話をしながら涙を流している。悲しみの中にいる我々にとってはとても有難い。心遣いをもらえるのはとても嬉しい。そして感謝である。このペットショップに世話になって本当に良かったと思った。

 

就寝するまで子供たちは代わる代わる愛犬の亡骸の前に来ていた。ろうそくに火を灯し線香に火をつけ、愛犬の亡骸に話しかけていた。身体や脚そして肉球に触って最後のスキンシップをしていた。

 

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明けて、3月21日(火曜日)春分の日だ。朝から気持ち良い晴天だ。青空が広がっている。朝方は少しひんやりとしていたが、日が昇るとともに気温が上がっていった。寒くもなく暑くもなくちょうど良い気温だ。この天気の下で愛犬と散歩したら、どんなに気持ちが良いだろう。最後にもう一回愛犬と散歩したかったなぁと思った。

 

葬儀場へ出発。

 

車の後部座席には、子供たちが3人座った。そして3人の膝の上には毛布に包まれた愛犬の亡骸。葬儀場まで仲良く3人で抱っこしてもらうことにした。

 

運転席には私、助手席には愛犬の遺影を抱えた妻。そして自宅を出発。妻は愛犬に語りかけていた。「いつも可愛がってくれた近所のおじさんおばさんの家の前を通ったよ」「ここでボール遊びをしたね」「おじいちゃんとおばあちゃんの家だよ。何回か遊びに行ったね」

 

我々の自宅近くに住んでいるご夫婦がたまたま玄関先にいた。そこのご夫婦にも愛犬は可愛がってもらっていた。いきなりだったが、そのご夫婦にもお別れをして頂こうと思い玄関の前に車を止め愛犬の亡骸を見てもらい声をかけてもらった。

 

葬儀場に到着した。約束の時間よりやや早かった。それでも施設の係りの方は丁寧に応対してくれた。愛犬の亡骸は祭壇のそばにあるベッドに安置された。最後のお別れの儀式を部屋だ。亡骸は紙製の棺に入れるとの事。

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準備が整うまで少々時間がかかるらしい。それまで私たちは別室に控えることになった。テーブルを囲んだソファーに我々は座った。テーブルには愛犬の写真を飾った。少しでも賑やかにするためだ。

 

しばらくすると係りの方が呼びに来てくれた。葬儀の準備が整ったようだ。葬儀を行う部屋に行くと愛犬はベッドに安置されていた。家族全員で愛犬の亡骸を持ち棺に入れた。

 

愛犬の周りには花を置いて華やかにしてあげた。その花は、我々が購入したもの、そして昨日ペットショップの方から送られてきた花である。その他お気に入りだった服とおもちゃを入れた。リードと首輪も入れたかったが金属製品は入れる事が出来ないとの事だった。

 

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葬儀が始まった。係りの方からのお悔やみの言葉を頂きそして家族5人それぞれがお焼香をして手を合わせた。あっという間に葬儀は終了。後は棺の扉を閉めて火葬場へ運ばれていく。愛犬の頭部や顔は棺の小さな扉から見える。しかし妻は別れ難かったのか、小さな扉だけでは満足しきれず、係りの方に「もう1回見てもいいですか?閉じるのはもうちょっと待っていただけますか?」と涙ながらに訴えるのだった。係りの方は悪びれもせず「どうぞ別れを惜しんでください」との言葉をかけてくれた。

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いくら見ても話しかけても愛犬が生き返る事は無い。それでも妻は最後の別れを惜しんでいつまでもいつまでも愛犬を撫でそして語りかけるのだった。

 

そして火葬場へ。台の上には愛犬が横たわっている棺が置かれている。小さな棺の扉を覗いて家族、5人がそれぞれ本当に本当に最後のお別れをした。

 

棺の乗った台が電動で焼却炉の中にゆっくりとゆっくりと進んでいく。それを我々家族5人はどうする事も出来ず見送った。やがて動いていた台が停止。左右に開いていた扉がゆっくりと締まっていくのだった。

 

我々の前に1つのボタンがあった。そのボタンを押すと着火し、火葬が開始されるとの事だった。係りの方は「家族の方がボタンを押しづらいのであれば私が押しますけどもいかがいたしますか?」と尋ねた。私は係りの方に「私がボタンを押します」と告げた。係りの方は「それではご主人様お願いいたします」と言った。

 

私はボタンを押した。扉の向こうは何も見えない。ただ火葬が始まった事は確かである。係りの方によると火葬が終了するまで1時間弱ほど要するという事だった。

 

その間我々は係りの方に施設内を案内してもらった。合同慰霊祭を執り行うことができる大きさのホール。また様々な大きさの納骨堂があった。また遺骨を収める壺、祭壇に飾る器などを紹介して貰った。こちらは必ず必要な物なのでその場で品物を見て選びそして購入して持ち帰ることにした。

 

施設内を見て回ったり控え室でくつろいでいるうちに係りの方が来た。火葬が終了したらしい。愛犬の最後を見送った部屋(火葬場)に再び家族全員が集合した。愛犬の亡骸が入っていた棺を載せていた台がある。しかしその棺は跡形もない。そのかわり台の上には白い骨があった。愛犬の遺骨だ。

 

愛犬のなくなる前の体重は約7キログラム。おまけにトイプードルなので体毛がふわふわしている。見た目は結構大きかった。そのせいだろうか?台の上にある遺骨の量や大きさが小さく少ないな?と感じた。

 

そういえば、生前、愛犬を自宅でシャンプーしたときに感じた事がある。体を水で濡らすと濡らす前より体がほっそりして見えたのだ。体毛がふわふわしているので体が大きく見えていたのだろう。

 

家族全員で愛犬の遺骨を骨壷に収めた。もっと大きいサイズの骨壷をと考えていたが、それより一回り小さいサイズの骨壷になった。

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遺骨は葬儀場の納骨堂に収めるという選択がある。しかし急に体調を崩して亡くなった愛犬なので、遺骨とはいえ離れるのは辛い。そこでしばらくの間は踏ん切りがつくまでは自宅に遺骨を安置しようと考えている。もっとも、納骨堂に遺骨を収めるとなかなかの費用がかかるらしい。余裕が出てきたら納骨堂に遺骨を収めてもいいのかなぁ?と考えている。

 

自宅に祭壇らしきものを設置して遺骨と遺影を飾り毎日眺め、そして手を合わせている。今にして思えばいろんな体調の変化があった。その時々に病院に連れて行き、精密検査をすれば治療が施される事で12歳と5ヶ月で亡くなる事はなかったかもしれない。それを考えると、我々の至らなさ、そして後悔が尽きない。

 

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我が家の愛犬、ナッツよ。安らかに眠れ。そして天国で思う存分走りまわり遊んでくれ。まだまだ先の話にはなるが、お父さんとお母さんが天国に行ったらまた一緒に散歩しよう。そして遊ぼう。それまでしばしのお別れだ。