フロー(flow)な私にしてくれ

興味が湧くなら何でもアリ。ストライクゾーン広めで綴ります

愛犬、天国へ😢 2023年3月26日(日曜日)

 

3月19日(日曜日)の未明。午前2時過ぎだった。妻が「起きて!起きて!様子が変なの❗️」その声で飛び起きた。

 

グッタリしている愛犬。どうしたのかと妻に尋ねた。私が起きてくる前の事だった。愛犬がおもむろに水を飲み始めたとの事。それまで飲まず食わずだったので、妻は元気になったので水を飲めるようになったのかな?と思ったそうだ。

 

よほど喉が渇いていたらしく大量に水を飲んだそうだ。しかしほどなくして大量に飲んだ水を大量に吐き出してしまったらしい。それを見た妻が私を起こしたと言う訳である。

 

水を吐いた後の愛犬はそれまでのように横たわっていた。ある程度は落ち着いたのかもしれない。そして時折歩きまわりまた横たわるというその繰り返しだった。

 

それまで起きていた妻を寝かせて今度は私が愛犬の様子を見守ることになった。

愛犬は相変わらず息苦しそうに肩で息を繰り返している。それを見ながらその息苦しさが落ち着いてくれるようにと願いながら見守った。

 

愛犬は息苦しさが収まらないらしく落ち着かない。頻繁に立ち上がっては横たわる場所を変える。ずっとその繰り返しだった。

 

そして空がやや白み始めた午前5時少し前の事だった。それまで少し離れた場所で立っては移動しそして横たわる行動を繰り返していた愛犬が私の足元によろよろと近寄ってきた。そしてバタンと横倒しになってしまった。

 

それまでは息苦しくても腹を床につけて前脚に顔を載せて横たわっていた愛犬だったのに。そして息遣いがそれまでと違ってゆっくりそして深くなってしまったのだ。まるで深呼吸するかのように。

明らかに様子が変だ。大声で妻を呼んだ。「起きて!様子が変だ。早く早く来て!」

 

妻が駆けつけてきた。妻も様子が変だと悟ったらしい。気が動転している。そして泣きじゃくりながら愛犬を励ましている。深呼吸をするかのような呼吸の勢いがだんだんと弱くなって呼吸がだんだんと弱く浅くなっていくのだった。

 

そうしているうちに、愛犬から大量のおしっこが出てきた。黄疸の影響による濃いオシッコだ。黄色というよりは橙色に近い。うんちも出てくるものと思っていたが、ここ数日は何も食べ物を口にしていないので、脱糞する事はなかった。

 

そうしているうちにも呼吸は浅くなっていく。妻は「オシッコしたいならいくらでもしてもいいから元気を出して!元気を出して!だめでしょ⁈元気を出して!」励まし続けるのだった。

 

しかしその励ましも虚しく呼吸はさらに浅くなり、そして勢いがなくなり、最後はその呼吸が止まり、愛犬は天国へ旅立ったのであった。

 

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おしっこで濡れてしまっていた愛犬の服を脱がせた。またおしっこで濡れていた体を拭いてあげた。心のどこかでまた息をし始めて動き出すのではないのか?と期待しながら体を拭いた。しかしそうなる事はなく愛犬は静かに横たわったまま。

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愛犬の体の向きを変えるため持ち上げてみた。全く力が入っていないので、持った瞬間に愛犬の体が床に向かって落ちていくような感じだった。頭も支えていないとだらりと垂れ下がってしまう。元気だった頃は、首を持ち上げ後足を踏ん張り、私の体にまとわりついてきていたのに・・・・・

 

愛犬の亡骸をこのまま床に置いておくわけにもいかない。お気に入りの寝床に愛犬を寝かせ安置することにした。3月も半ばを過ぎたとは言え、まだまだ肌寒い日が続いている。私たち夫婦が普段いる事が多いリビングは暖房が効いている。

 

同じ屋根の下にいるものの亡くなった直後の愛犬と離れるのは辛かった。同じ部屋に愛犬を安置しておきたかったが、暖房による影響で愛犬の体の腐敗が進んでしまう怖れがあった。

 

そのため泣く泣く暖房を入れていない和室に移動することにした。更に腐敗が進まぬように、寒く冷たくなって愛犬がかわいそうだったが、愛犬に蓄冷材を抱かせ安置することにした。

 

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私たち夫婦には、3人の子供がいる。上から長男、長女、次女である。3人とも県外に居住している。3人にそれぞれに愛犬が亡くなってしまった事を伝えた。そうすると3人とも次の日(3月20日)に帰ってくるという事だった。

 

上から2番目の長女は愛犬が亡くなる3日ほど前にテレビ電話を通してではあるが、愛犬の様子を見て心配していた。まさかこんなに早く愛犬が亡くなるとは思っていなかったらしい。もちろん私たち夫婦、長男、次女も同じ気持ちだ。

 

私たち家族5人が勢ぞろいする事はここ数年無かった。それぞれの仕事や用事があるし、なんといっても新型コロナウィルスの感染拡大の影響が大きい。特に上から2番目の長女は病院勤務をしているから尚更である。

 

幸いにして新型コロナウィルスの感染は収まってきている。それもあり長女は帰郷をする事が出来た。たかが飼っている犬、つまりペットのために家族全員が集まると聞けば、なんと大げさな⁉︎思う人がいるだろう。

 

それはその通りに思う。しかしペットを飼ってみないと私たちの気持ちは理解できないだろう。それだけ我が家の愛犬は私たち家族5人に愛されていたという事だ。

 

愛犬が亡くなり、私たち夫婦は嘆き悲しむばかりだった。しかし落ち込んでばかりいると何事も前に進まない。ずっと愛犬の亡骸のそばに居たい気持ちもあったが、体を動かしていないと気が滅入ってしまいそうだった。

 

愛犬のトリミングやお泊まりで世話になっていたペットショップに連絡を取り、愛犬が亡くなったことを告げた。具合が悪くなってから頻繁にそのペットショップの方と連絡をとっていたので、ペットショップの方も急に愛犬が亡くなってしまった事に驚いていた。

 

亡くなった愛犬用にと購入していたペットフード2袋、そしてオムツシートが残された。このまま私たちが持っていてもペットフードの質は落ちる一方だし、オムツシートは持っていても仕方がない。そこで世話になっていたペットショップの方に、それらを譲る事にした。

 

愛犬の亡骸をいつまでも手元に置いておきたい。離れたくない?という気持ちは強かった。しかし、いつまでもそうしているわけにもいかない。火葬をしなければならない。断腸の思いだったが、ペットの火葬をしてもらえる施設に連絡を取り日程を決めた。我が家の愛犬の火葬の日は明後日(21日)午前9時半からということになった。

 

火葬の前に、子供たち全員が亡骸とはいえ愛犬に会えるのはとても良かった事だと思う。火葬の手続きを進めて予定が立ったはずなのに、火葬の日がいつまでも来なければいいのに・・・と相反する思いを抱き続けるのだった。