フロー(flow)な私にしてくれ

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2019年第33回矢島カップに参加して4/4

         2日目ヒルクライム

 

前半戦は「花立」までの13km。標高差は400mほど。大会関係者はこの「花立」を過ぎてからが本格的なヒルクライムだ!と言っている。しかし自分はそうは感じない。最初からキツい上りで最後までその上りが続くというイメージだ。


正確な時間や距離は把握していないが前半の前半部分辺りまでは「Eクラス」の先頭集団にいて走行していたと思う。ギアは50×19Tで走行している場面が多かった。フロントを「34」にしてケイデンスを上げるよりも筋力で上って行った方が息が切れないと考えたからだ。

 

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以前、自分は筋力で走行するタイプでその反面、心肺機能が劣っているかもしれないという事が分かった。その劣っている点を補う練習を続けていた。しかし同じ速度で登坂するなら心肺機能を疲弊させるより筋力で上った方が得策ではないか?と思い付きその方向で登坂したのだった。


前半はその策が上手くハマった。しかし後半過ぎにはそれが裏目に出るとはこの時点で考えもしなかったのである。


それはさておき、勿論、劣っていると考えられる心肺機能の練習、鍛錬は今後も行わなければならない。しかし自分の特徴あるいは有利な点を押し殺してまで走行する事は無いのでは?と考えている。特徴を生かしつつ弱点を補強する方向が良いと考えている。


前半の半分過ぎからは先頭集団からは離れてしまった。そして先にスタートしたカテゴリーの選手達を追い越す事が多くなった。自分の位置が全く分からない。もうここからは自分とそして坂と向き合う「独走」状態である。


さすがにギアは34×19Tになっていた。それでも19T以下(21T、24T、28T)にギアを変更する事は無かった。我ながらビックリしていた。結構上れるものである。天候は晴れたり曇ったり。時折強い日差しが照り付けて来る。そんな時はウンザリだが長くは続かなかったので幸いだった。


「花立」に到達する前にダウンヒルが続く。その下り坂まで来た。それまで坂に喘いできた選手たちは一気に速度を上げる。自分もそれに続く。示し合わせた訳ではないが自然と選手たちは一列棒状のいわゆる「トレイン」が組まれる。


先行している選手の後ろに付いて走行する事で空気抵抗が減る。ドラフティング効果だ。ペダルを回さなくとも先行選手に引っ張られるかの様に自転車が進んでいく。脚を休ませるには絶好のタイミングだ。自分もそれに乗じて脚を休ませる事が出来た。


ダウンヒルが終わり「花立」通過を前にして再び上りが始まる。トレインはそのままだ。登坂では速度が上がらずドラフティング効果は無いに等しいと聞く。しかし前に選手が居ると居ないとでは全く違う。ここでも先行選手の後ろに付いて気持ち的には楽な登坂を続ける事が出来た。


しかしそれが失敗だった。失敗だった!と分かったのはレース後しばらくしてからだ。「楽」な登坂を長い時間続けてしまったのだ。登坂ペースが遅かった。だから「楽」だったのだ。この部分でタイムを2~3分は失ってしまっただろう。


前半部分(レースの半分)を手前にしてつまり、まだもう半分上らなければいけないという事が頭をよぎり「楽」なペースの集団から飛び出す事を躊躇したのだろう。この集団のペースでいけば大丈夫だと思い込んでしまったのだ。


2年前は両脚を痙攣させながら加えて腰痛に見舞われながら登坂して1時間23分17秒。今年は1時間23分30秒。2年前よりもタイムを落としているのである。「楽」に登坂したいのは分かるが「サボって」はいけない!という事を学んだ。


前半の「花立」を過ぎ後半戦の開始である。後半は散々なレースだった。「花立」を過ぎ登坂していた。しばらくすると急にペダルに力が入らなくなったのだ。それまでは34×19Tでそこそこ上る事が出来ていた。しかし手のひらを返した様に上る事が出来なくなってしまったのである。


ハンガーノックや脱水症状ではないとは思う。でも力が全く入らないのだ。ギアは34×21Tor24Tで走行する事が多くなった。速度は極端に落ちた。のろのろと上っていく事しか出来ない。自分たちのカテゴリーより後にスタートした選手たちにどんどん追い越されていく羽目になったのだ。


おまけに2年前ほどでは無いが腰が痛くなってきた。ダンシング走行で腰を延ばし痛みを緩和させる。力が入らない上に腰痛では速度は上がるはずもない。正にヘロヘロの状態で後半は登坂が続いた。そしてようやくゴールしたのである。

 

タイムはは1時間23分30秒42。エントリーした男子Eクラスでは192人中26位。総合で678人中167位。

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今までのヒルクライムでのタイム
2012年 1時間21分50秒 
2013年 1時間16分07秒 
2014年 1時間21分46秒 
2015年 1時間20分55秒 
(2016年はDNS
2017年 1時間23分17秒
(2018年は参加せず)

 

もしかしたら前半での同じ速度で登坂するなら心肺機能を疲弊させるより筋力で上った方が得策ではないか?と思い付き登坂したのが裏目に出たのではないだろうか?後半もその筋力で登坂を続ける体力が残っていなかったのではないだろうか?


という事は練習不足である。心肺機能が劣っている部分を補強したのは良かった。でも特徴である筋力を延ばす練習が足りなかったのかもしれない。弱点に囚われ過ぎていたのかもしれない。


レース後にあの時こうしておけば良かった、ああしておけば良かったと色々と考えた。今となってはどうしようもないが‥‥。「花立」の前の登坂で飛び出していたらもっと速くゴールで来たはず。

 

でも飛び出さなくてもその後ヘロヘロになってしまった。もし飛び出していたらもっとヘロヘロになっていたのでは‥‥‥と考えてしまうのだった。


いずれにしても終わってしまったレースだ。くよくよ考えても仕方が無い。ヒルクライムでは筋力で上れる自分の強みをもっと強くしつつ弱点である心肺機能の向上を図らなければならない事が分かった。


時間に依余裕はないが次のレースは8月25日の「八幡平ヒルクライムだ。それまで強みの筋力の向上、そして弱点である心肺機能の向上に取り組んでいきたい。


レースに出てみなければ分からない事が今回は分かった。というか見つけた。今後の練習に生かしていかなければならないと痛切に感じている。
 

   2019年第33回矢島カップヒルクライム

         こんな感じでした。

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