フロー(flow)な私にしてくれ

興味が湧くなら何でもアリ。ストライクゾーン広めで綴ります

2018年きたかみ夏油高原ヒルクライム2/2

駐車場には午前4時20分過ぎに到着。駐車場で寝泊まりした人、自分と同じ様に早めに来る人様々。空きにはだいぶ余裕があった。区画の角地を確保。しかも左側が通路。その分余裕を持ってドアの開閉が出来る。後部座席の左側から車体を入れるので便利だ。


空は雨。止む気配はない。5時30分にはどんな状態でもウォーミングアップに出掛ける事にして待機。早くに車体を組んでも雨に長い時間晒すのは良いものでは無いからだ。


雨は止む事が無かった。意を決して準備を開始。雨で濡れるのは覚悟の上。昨日自転車で試走していないので焦りもある。なるべく早く自転車に乗り込みたい気持ちがあった。


幸い雨は小降りにそして時々止む様になってきた。コースに出る。スタート直後は長い直線で僅かな上り。この上りが侮れない。思っている様に速度が出ないのだ。また、身体が温まっていない影響があるのだろうが動きが鈍い。早くレースに臨める様にしなければ!と気持ちばかりが焦っていた様に感じる。


勿論路面はウェット。そして所々に穴が空いている。高速で穴の上を通過すればパンクの怖れが大!考えていた以上に気を付けなければならないレースだ。昨日車で試走し引き返した地点まで到達。その地点から本格的な上りが始まる。


数十分後にはこの坂を上りかと思うと少々怖い気持ちが湧き上がる。いずれ向き合わなければならない坂を後にしてスタート地点に引き返した。駐車場に戻ると雨はどうやら止んだ模様だ。時折ぱらつく程度。このまま降らない事を祈った。


到着後、装備の点検、食べ物の補給、休憩を取りレースに備えた。スタート地点への召集は午前7時。召集時間が近づいてくると他の選手は続々と召集場所に向かい始めた。時間を見計らって自分もそれに続いた。

f:id:osamu-3:20200604083805j:image
自分のカテゴリー(Gクラス・40~49歳まで)が出発するまで30分もある。スタート前の開会式などのセレモニーがあるからだ。気温がそれほど高くない(多分20度あるかないか)加えてウォーミングアップでジャージが濡れている。寒いのである。早くスタートさせてくれ!と考えながらスタートを待っていた。


他のカテゴリーの選手たちが次々とスタートしていく。ようやく自分のカテゴリーがスタートした!直線に入る前には少々上りがある。その坂でもたつかない様にギアは34×17Tを使用した。スタート位置は早いもの順。自分は後方に並んでいたのでなるべく早く先頭付近に辿り着かなければならないのだ。


他の選手はもたついているつもりはないのだろう。しかし自分は軽めのギアで素早く先頭付近を目指して選手たちをかき分け進んでいった。この策が上手く決まり難なく先頭付近まで辿り着いた。望外な事に何と先頭に躍り出てしまった!


予想外の展開にビックリ!軽めのギアを使用していたとはいえ少々力を使い過ぎていた。無理をせず先頭は他の選手に譲った。後は集団の中程とやや後方で走行を続けた。単独で走行する時と集団で走行する時とはやはり違う。空気抵抗が圧倒的に減る。そこそこ速度が出ていてもそれほど苦しくない状態で集団内に留まる事が出来たのだ。


路面がウェットとはいえなかなかの速度が出ていた。時折、集団を抜け出そうとする動きはあるものの直ぐに吸収される事を数回繰り返した。アップダウンを繰り返し本格的な上りが始まる地点まで集団は進んだ。


集団内に留まる事は出来ていたものの、この地点で疲れが出てきた。本格的な上りが始まると先頭集団からは徐々に離れ始めた。ギアは34×17Tもしくは19Tで走行していた。速度は時速15~18kmの間で推移しながら登坂していった。


雨なのか霧のせいなのか分からないがサングラスが曇ってしまい視界が悪い中走行していた。あまりに見えないのでサングラスを取り外そうかと考えたほどだ。この時は流石に自分の視力を恨んだ。


登坂中は苦しいながらもマイペース。時折後方から来る選手に抜かれる事はあった。でも抜いた選手の方が多かった。特に速い速度で登坂していたとは考えていなかったのだから不思議である。しかし好事魔多し。登坂中に右の腰が痛み出したのである。

f:id:osamu-3:20200604085510j:image
シッティングで登坂していたが痛くなってくるとそれが叶わなくなってくる。そこでサドルから腰を上げてダンシングをする。痛みを緩和する為だ。それを幾度となく繰り返した。ダンシングをすると速度が落ちる。タイム的には勿体なかった。


今回で7回目の参加。コースも大体分かる。それを確かめる様に坂を上り続けた。そして残り5km地点を知らせる看板が出てきた。ここまでくるとやや坂の勾配は緩くなる。しかし、だからと言って速度が増す訳でもないしその余裕もない。


ただそれを知っているのは自分だけでは無いので他の選手たちの動きは慌ただしくなってくる。少しでもタイムを縮めようと最後の力を振り絞り始めるのだ。それにしても霧が濃い。濃霧注意報が出る訳だ。視界は100mは無い。それ以下だったかもしれない。雲の中を進んでいるかの様な感覚だった。


そして残り1km地点。ここからは夏油高原スキー場の敷地内だ。緩やかなカーブを描きつつ勾配がある。自分もそして他の選手もフロントのギアはアウターにチェンジ。その音があちこちで鳴っている。ここからはゴールに向けて選手全員がラストスパートである。


もうヒルクライムではない!スプリント合戦である。自分の他に周りには5~6人の選手がいたと思う。スキー場に入って間もなく自分はラストスパートを敢行。しかし前述の様に濃霧の状態。


霧が無ければゴール地点がはっきり見える。力の配分、入れ処を調整出来る。しかし現実は濃霧で先が全く見えない。ラストスパートを始めて間もなく周りにはほかの選手の姿が見えなくなった。その時点では単独走行と思っていた。


行けども行けどもゴールは見えてこない。そろそろ見えるはずと思っていても辿り着かない。ようやくゴールゲートが見えた。と思ったら脇から自分を抜いていく選手が一人。機関車にされた様だ。ゴール手前で抜かれそれに続いて自分もゴール。


もともと抜かれても仕方が無いと考えてラストスパートを始めた。他の選手に付いていって抜くことが出来ないよりも敢えて先頭に出て抜かれる方が力を出し切れると思ったからだ。でも抜かれるとやはり悔しい!


結果は42分34秒。完走した565人中91位。エントリーしたGクラス(40~49歳)では84人中の13位。完走者全体のトップタイムは34分38秒。Gクラスのトップタイムは37分07秒。完走者全体のトップタイムから7分56秒の遅れ。Gクラスのトップタイムから5分27秒の遅れ。

f:id:osamu-3:20200604083819j:image
昨年(43分36秒)より1分と少しタイムを縮める事が出来た。満足感と一安心。今回は最初の直線が続くコースで千切れてしまわなかった事がタイムを縮める事が出来た要因ではないだろうか?お陰で総合順位、カテゴリー別順位も向上。しかし相変わらずトップとの差は大きい。とりあえず40分を切るタイムつまり30分台のタイムを出したい!と考えている。


その為には・・・・反省点にもなるがまずは体重。現状では63~65kg。きたかみ夏油高原ヒルクライムに参加し始めた頃に比べると3~5kgほど重い。減量が必要。次は右腰の治療。一時期は解消していたが最近また痛み出してきた。もしかしたら体重増の影響があるのかもしれない。


そして最後はやはり脚力。坂を速く上る為の持久力だ。登坂中は抜かれるよりも抜く方が多かったものの相対的なもの。絶対的に速く上る事が出来る脚力が是非とも必要だ。特効薬は無い。坂を上り続けて地道に力を溜めていくしかない。


今年、参加するレースは今回のきたかみ夏油高原ヒルクライムが唯一と考えていた。しかし表彰式で9月に八幡平アスピーテラインを利用しヒルクライムレースが開催されるとのアナウンスがあった。


日程が定かではない上に仕事の予定もあるだろう。要検討だが参加する方向で!と考えている。レースを終えて何を目標に練習を続けていけばよいか途方に暮れていた所だったのだ。


新たな目標が出来たので練習に身が入る!今回の反省点(体重、腰の治療、脚力の向上)を踏まえて八幡平のレースに備えていきたいと考えている。

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村


自転車ランキング