フロー(flow)な私にしてくれ

興味が湧くなら何でもアリ。ストライクゾーン広めで綴ります

2017年きたかみ夏油高原ヒルクライム 2/2

レースのスタートは午前7時30分過ぎ。宿からの移動、ウォーミングアップ等を考えた。そうすると宿を出発するのは午前4時頃となった。

 

またスタート付近の駐車場は相当数の許容量はあるものの地面が平、つまりアスファルトの駐車場は早い時間から埋まり始める。準備をする時にはストレスなく行いたいのでこの点からも早く起床しなければならない。


数年前の同じレースで苦い思いをしている。その時は駐車場(アスファルト)に一旦は落ち着いた。しかしそこは大会スタッフの駐車場。移動を余儀なくされた。

 

そして地面が草地の駐車場へ。そこで車体を組み上げた。しばらくそのままにしておいた。そうしていると車体が倒れてしまったのだ。その後ウォーミングアップに出掛けた。


しかしギアチェンジがスムーズに行われず異音が発生する様になってしまった。倒れてしまった時、リアディレイラーを地面にぶつけてしまい不具合が発生した。

 

適宜、調整をしてみたが不具合は解消しなかった。でもスタートまで時間が無い。そのままレースがスタート。しかしレースの途中でギアからチェーンが外れてしまいレースを中断。つまりタイムロス。


そんな経験もあって早く駐車場を確保する必要がある。起床は午前3時30分。前日は午後20時30分過ぎには就寝した。緊張のせいか夜中に数回目を覚まし時間を確認。熟睡したい所だがそれは叶いそうにもない。でも、一晩くらい睡眠不足でも何とかなる。それは今までのレース経験から得たものだ。


結局、目覚ましのタイマーが作動する前に目を覚まし、準備を始めた。予定通りに午前4時に宿を出発。レーサーパンツにジャージで外に出る。明け方に若干雨が降った模様。

 

途中のコンビニエンスストアで朝食を買う。そしてレースのスタート地点近くの駐車場へ。道中、激しい雨が降ってきた。天気予報では曇りで雨はそれほど降らないはずだったが?


不安がよぎったが心配をよそに雨はすぐに止んだ。一安心。スムーズに駐車場に到着。思っていた以上に駐車場が埋まっている。何台駐車出来るか分からないが半分は埋まっている模様。やはり早く起床してよかった。空いているスペースに車を収めてまずは落ち着いた。


先ほど買った朝食を食べる。食欲はそれほどないが食べておかないと後々に困る。ハンガーノックになってからでは遅いのだ。


朝食後、車体を組み上げる。手慣れた作業だ。そうしているうちに一旦は止んだ雨がポツリポツリと降ってきた。車体は雨ざらしにはしたくないところ。持参してきた古いシーツを車体に掛けて雨を凌ぐ。それほど強い雨ではないので十分だろう。


スタート時間は午前7時30分過ぎ。開会式があるが重要ではない。まぁ7時15分過ぎに召集場所に着いていれば良いと判断。結果的にそれが丁度良かった。中には30分も前から召集場所に並んでいる連中がいたらしい。

 

参加人数が多くなるとスタートする時スタートラインより遠い位置からの時計計測が始まってしまうからだ。その分タイムがロス、つまりタイムが余計に掛かってしまう事になるのだ。だから少しでもスタートラインからスタートしたいらしいのだが‥‥


30分も前から並んでいると疲れる。またトイレに行きたくなったりする。それでなくてもスタート前は緊張する。緊張する時間をわざわざ長くする必要はないと考えたのだ。


それを踏まえてじっくりとウォーミングアップを行う事にした。ウォーミングアップ前にゴール後に受け取る自分の荷物(リュック)を大会スタッフに預けた。リュックの中味は雨や寒さ対策のウェア。そして飲み物と補給食。


この時点で午前5時30分過ぎ。1時間はウォーミングアップに充てられる。ウォーミングアップは人気のない所を選んだ。その場所はスタート地点から約3km離れた場所。自分は参加しなかったが、初日にタイムトライアルが実施されたコースだ。


ほぼ直線のコースが約4km続く。そのコースは若干の上り。しかし、それがなかなか「脚」にくる。一昨年までタイムトライアルに参加していた。上りではないがでも、平坦では無いコースに苦しめられたものだ。


予想通り人気はない。雨で路面は濡れているが走行に問題は無い。走行開始。やはりこのコースは一筋縄ではいかない。 

 

上りではない。でも平坦では無いコースに走行開始して間もなくアップアップ。速度が出ない上に持続できない。ウォーミングアップ開始直後とは言えレース本番が心配になる。


踏んだり脚を休めたりを繰り返しながら約4kmを走行。今度は今来た道を戻る。戻り始めて改めて気付く。やはりこのコースは立派な「坂道」。

 

戻る時はそれほどペダルを回さなくても速度が出る。下りだから当たり前である。その勢いで来た時よりも早く戻る事が出来た。


身体も脚も温まってきたので距離を短く(約2km)してまた上り基調のコースを走行する事にした。やはりダラダラ上りが続くコースはキツい。しかし先ほど走行した時の疲れは無い。

 

負荷にも耐えられている。ようやく身体がそして脚が目覚めてきた様だ。そして2kmを走り終えてしばしレスト走行。


レスト走行後、短くて勾配がある坂道を2回登坂。これでウォーミングアップは終了。スタート地点方向へ戻る。スタートライン付近には既にたくさんの人が集まっていた。


駐車場に戻り一旦休憩。あまり時間は無いが一息つけそうである。軽く補給食を食べて水分補給。周りには人気が少ない。スタート地点に向かってしまった様だ。

 

最終の装備の確認をしてスタート地点に向かう。予定通り午前7時15分過ぎに人と自転車がひしめき合う場所に並んだ。


自分がエントリーしたのは「G」クラス。年代別である。45~49歳の人がエントリーしている。各カテゴリーが次々とスタートし始めた。そして我々のクラスも号砲一発!スタートした。


スタート直後は距離は短いが侮れない坂道。スタートした時のギア比は39×19T。その選択が良かった。回転数は多くなるがスムーズに坂を上る事が出来た。他の選手のギア比がどうなっていたか分からないがモタモタしている様に見えた。ほどなく先頭集団に加わる事が出来た。


それは良かったのだが一つ誤算というか予想外の事があった。何と過去にオリンピック(1992年のバルセロナ)に参加したゲストライダーが同時にスタートしていたのだ。

 

25年近く前の出場と言ってもその脚力は我々とは格段の差がある。その人が先頭集団に加わっている。しかも先頭付近でかなりの速度で走行しているではないか!


ヒルクライムのスタート直後は短い坂道を経てからのやや上り基調のほぼ直線のコース(約7km)。速度は出易い。自分も折角先頭集団に居るのだから離されない様にしていた。前に他の選手がいると空気抵抗が和らぐ。そのお陰で体力を温存しつつ走行出来る。


しかしそれも長くは続かなかった。自分の体力以上に力を使ってしまった様だ。直線のコースがまだ残っているにも関わらず(残り約2kmくらいだろうか?)先頭集団から離れてしまった。

 

出来れば本格的な上りが始まる地点まで集団に「運んで」もらおうと考えていた。ここで離れてしまったのは痛かった。


集団から離れた後はほぼ自力での独走状態。視認は出来なかったが先頭集団と離れていくのが何となく分かった。そうしているうちに短いアップダウンを繰り返して本格的な上りが現れてきた。


前述の様にこのコースは速度が上がった状態で本格的な上りがいきなり始まる。上りの前には下りの区間があるからだ。

 

それが目の前に現れた。その勢いのまま坂に入っていくと短時間で力尽きてしまう。早めにギアチェンジをして身の丈にあった速度で淡々と坂を上っていかなければならない。


前日はギアを39×19Tで走行したが重く感じて走行し続ける事は叶いそうにもなかった。また、速度は時速18km台で!と考えていたがその速度をなかなか維持出来ない。当初の目論見は外れてしまった。しかし途中で力尽きては元も子も無い。


前日の試走の結果を踏まえてギアは39×21Tに設定して坂を走行開始。速度は時速18kmは維持出来ないまでも時速16~17km台で走行出来た。自転車のレースでは山で差がつく。そして実力がはっきり出る!と言われている。


まぁ、自分の場合はその前の平坦区間で実力差を肌で感じたのだが‥‥‥ そんな自分の実力でも坂に入った途端次々と他の選手たちを抜いていく事が出来た。時速は16~17kmだったが面白い様に追い越していく。


時折、下り区間ではそれを利用して自分を追い越していく選手たちがいた。しかしまた上りが始まると自分がそれを追い越していく。それを数回繰り返しながら坂道を進む。


前日に全コースを試走しているので記憶を頼りに自転車を進める。時間がそして距離を重ねていくうち走行速度が落ちてきた。時速で15km台まで落ちた。

 

おまけに前日痛み出した右腰が再び痛くなってきた。前日同様、ダンシングで姿勢を変えて腰痛をなだめながら走行し続けた。


残り5km、4kmとだんだんゴールまで近づいていく。走行し続ける事に問題は無い。しかし、悔しい事にスピードアップが出来ない。

 

もどかしい気持ちでいるとゴールまであと1kmの所まで来た。夏油高原スキー場の敷地内に入ったのだ。どのカテゴリーに属しているか分からないが前に数人の選手がいた。


ゴール線の手前までに追い越す事が出来ると思い、焦らずにその選手達を先行させた。しかしその余裕がいけなかったらしい。こちらがスピードアップすると向こうもスピードアップした。結局先行させていた距離を詰める事が出来ずにそのままゴール線を通過した。タイムは43分36秒。


完走796人のうち自分は総合で194位。尚、DNF(出走したがゴールせず)は7人。DNS(出走せず。棄権)が73人。総合のトップタイムは35分24秒。8分12秒の遅れ。

 

f:id:osamu-3:20200409150302j:image

 

カテゴリー別(自分のエントリーしたカテゴリーはGクラス)トップタイムは39分14秒。4分22秒遅れ。自分のカテゴリーは110人が完走。そのうち自分は23位。


2年ぶりに参加した今回のレース。参加した6回の中で最も遅いタイムとなった。勿論、総合順位も最も悪い。残念。


今回はゴールまでの時間をそれほど長く感じなかった。当初目論んでいた走行速度では走行出来なかったが走行感覚、感触は悪くなかった。しかしそれがタイムに反映されていない。残念である。


レースが終わって色々考えた。まず、練習時間が足りない。増やさなければならない。また体重と体脂肪率が高い。両方の数値を下げなければならない。

 

体重を落とすだけだと筋力を落としてしまい結果、体力を落としてしまう事になりかねない。慎重を期さなければならない。そして登坂中の走行速度を上げなければならない。以上の3点である。


月末(7月30日)には矢島カップヒルクライムレースがある。それに向けて課題を解決しつつ練習に臨まなければならない。時間は豊富には無い。しかし、その中でスキルアップを図っていきたい。


「きたかみ夏油高原ヒルクライム」の結果は満足出来るものではなかった。でも、それを逆にモチベーションに変えて今後の練習の糧としていきたいものである。

 

2017年きたかみ夏油高原ヒルクライムはこんな感じでした。


自転車ランキング

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村