16時30分過ぎからポイントレース。私はタイムトライアル上位20人程度のグループで走行する事となった。
このポイントレースは周回ごとにゴール線を早く通過した順番でポイントが与えられる。
1位が3点、2位が2点、3位が1点である。
最終周回つまりゴールした時はゴールポイントとして1位が6点、2位が5点、3位が4点与えられる。
出走前にはこのレースは相当スピードが速い展開で進むと予想された。
実際その通りとなった。
10周回行われた。明日のレースでは10周回のレースで3周回目にボーナスポイントが設定されている。
その練習を兼ねて3周回目はトップ通過を目論んでいた。しかしその考えは見事に打ち砕かれた。
スタート同時に先頭争いが始まった。そして予想通りに速い!
坂でもカーブでも全くスピードが落ちない。4周回目位までは第二グループの後方に付けていた私だったが5周回目からは単独走行になってしまった。
つまり千切れてしまったのである。3周回目にトップで通過なんて言っている場合ではなかったのである。
半分以上の周回を単独で走行したので風の抵抗を一人で引き受けなくてはならない。周回ごとにラップタイムが落ちていくのが分かった。
ゴール付近を通過する度にあと何周回という表示が出る。あと「5」と言う表示を見た時は正直止めようかと思ったほどだ。
しかしそれでは恥ずかしいし情けないので我慢して走行した。長い長い(そう感じた)周回を重ねてようやくゴールした。
幸い周回遅れにはならずゴール出来たが順位は下から数えて2~3番目。
21日はクリテリウム(6周回と10周回)ゴールした時の順位にポイントが付与される。
20日のレースを経験して21日のレースを考えるとお先真っ暗になってしまった。
先ほどみたいに千切れてしまうのではないか?周回遅れになってしまうのではないか?途方に暮れてしまった。
20日はレース後に場所を移して表彰式&トークショーが行われた。場所は由利本荘市文化交流館カダーレにある「花てまり」というレストランだ。
トークショーでは阿部良之さんが登場する。本大会のゲストでもある。今日ではレースの解説や軽妙なトークでレースを盛り上げてくれた。
阿部さんは知る人ぞ知るというか自転車にに乗っている人で知らない人はいないのではないか?と言う位有名人である。
90年代は無敵を誇ったシマノレーシングに所属し、その後当時ヨーロッパ屈指のマペイGBの選手として活躍された選手。シドニーオリンピックにも出場してる。そして日本人唯一のジャパンカップ勝者!でもあるのだ。
またBicicorsa AVELという自転車ショップの店長をなさっています。→2014年9月時点
トークショーではオリンピックに出場した時の事や自転車で負ってしまった怪我の事。
そして単身でヨーロッパ(イタリア)のチームでレースに出ていた時の話を聞かせてくれました。
イタリアではやはり「言葉」で相当苦労した様です。また言葉が理解出来ない上に日本人の「阿吽の呼吸」つまり言わなくても分かるという事が全く通じないので孤独感に苛まれたと言っていた。
年代的には私より一つ若いが経験豊富ないぶし銀な方である。短い時間だったが自転車に関しては当たり前だが相当「引出し」をお持ちの様だ。
ショップの店長を務めるくらいなのでレースは勿論「モノ」に関しての情報は青天井だろう。→こちらも2014年9月時点
有名な選手が間近に居たというのにサインを貰う事は勿論、話しかける事が出来ず勿体無かった。
失礼に当たるものかと思ったのだ。普段は無遠慮なのだが肝心な時に気が引けてしまう。
ゲスト本人の性格にもよるとは思うが今後、機会があれば話しかけても良いものかスタッフに尋ねてみようと思う。
何はともあれ初日は終わった。不安ばかりが先立つがそればかり考えてもしょうがない。
明日はレース開始時間が早い。午前9時30分スタートだ。
という事は午前7時にはレース会場に到着していなければならない。まずは早く帰宅して身体を休めなければならない。
初日のポイントレースと表彰式はこんな感じでした。